ポッポたのしや夫婦喧嘩( 第2章)

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随分たってしまいましたが、前回の続きです。

ケーブルカーを降りると、そこには売店が軒を連ねております。
目的はポッポをケーブルカーに乗せる事だと思っていたママは、下りの時刻表をしっかり頭に入れフラフラと。
そして売店でお団子を買ってもらいパクッ。
しかし、バァバの思惑は違ったらしく、せっかく来たんだから登ろうよ!舗装された緩やかな坂道だからポッポも大丈夫だよ!と。
ホントか?!
歩き出した直後、ポッポに『お団子食べる? 』と聞いたら『あべる』と。
しかしコレが、行けなかった。
『ポッポが持ちたい』
写真でも解るようにかなり大きくて重たいの。
ポッポに持たせるのも不安定で、、、。
しかし、ギャーギャーとうるさいので持たせるとご満悦。
あぁ大丈夫かしら?
ちょっと歩いたところに休憩場所かベンチが並んでいたので、そこに座って食べる事に。
だって、ポッポがソロソロと歩いていると進まないのだもの。
お団子を頬張るポッポ。
『あべてごらん?おいしいよ。』ですって。
可愛い。
だけど、その手で触らないでね。
ちゅーもイヤよ。
食べ終わって名残惜しそうに串をナメるポッポ君。
ひもじい子みたいだからやめなさい。
再び、歩き出した3人。
そして恐れていた事が!
『ママぁ~あっこぉ』
えぇ~やだよぉ
近頃、少しずつ賢くなっきたポッポ君。
『だってポッポ、アンヨ痛いんだもん』と。
なんだとぉ!!
バァバが『ポッポちゃんと歩かなきゃダメよ。』
といっても
『アンヨ痛くて歩けないんだも。』と甘ったれ。
もぉ~。じゃぁ置いてっちゃうよ!!
と、抱っこ抱っこと騒ぐのを振り切って歩いていると、転んでしまったポッポ。そして少しだけ膝を擦りむいてしまいました。
ポッポにとってはシメたもん!ってトコでしょうか。しゃがんだまま
『痛くて歩けない』ときたもんだ。
仕方なしに、ポッポをおんぶして歩き始めたママ。
こんなトコに来る事など想定していなかったママはサンダル履き。
高尾山て、そこそこ本格登山のカッコしてる人いるけど、今ここに登ってる人でママより重い荷物背負ってる人なんていないわよ。
しばらく歩くと茶屋が見えてきました。
バァバ、ここで一休みさせて下さい。
ポッポおりて、、、。
あぁ重たい。
ポッポは茶屋の前に飾ってあった大きな天狗とカラス天狗のお面が気になったようでバァバと記念撮影に向かいました。
ママはホッと一息。
そして、またポッポを背負ってスタート。
高尾山がさ、いくら緩やかな坂道で舗装してあるって言ったって、こんな大荷物しょってたら難儀です。
程なくして高尾山薬王院へ到着。
バァバがポッポに『ここからはちゃんと自分でアンヨしてノンノしなきゃダメだよ』と言うと。
案外素直に従ったポッポ君。
手を洗う所で柄杓を自分で持ちたいと。
あんた、ビショビショにしないでよ!
銭荒い弁天の様なトコでは、水をバシャバシャ。
石段を上がって、賽銭箱の前でお金ちょうだい。と、催促。
ノンノをしたら中で祈祷しているのが気になるらしく『ポッポみたい』って。
あんたって信心深いわけ?ママは商売繁盛のお札と金運御守りを買って、さぁどうしましょうか?
って、後ちょっとと言われても、これ以上ポッポをしょって登れません。
下山する事にしました。
帰りもやはり『あっこぉ~』と甘ったれるポッポ。
ママは考えました。
ポッポがしょってる肩掛けバッグの紐をめいっぱい伸ばしてバッグをポッポのお腹の辺りに、紐を後ろで持って(用はタズナみたいな感じね)ポッポ!電車みたいだねぇ!!と言うと
『でんしゃ?!でんしゃ?!』と案の定好反応。
『あさまポッポしゅっぱぁ~つ!!』と出発。
作戦成功でしたが、なにせ長く緩やかな下り坂。
勢いづくポッポを後ろで引っ張るのも楽ではありません。
勢いに任せ走ってしまう馬を抑えるジョッキーの気持ちがちょっと解った今日この日でした。

続きはまた次回。